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もっとも危険な事態(危険度)
離陸直後に起こる事態は、最高の危険度をもっている。したがって。ウインチまたは自動車曳航の索切れの場合とまったく同じような目安で、直線または蛇行。180°旋回を行うときの危険度は、3−137図のようになる。A〜A’点は、グライダーが直線で着陸できる最高の高度であり、それよりも手前は安全である。

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A〜A’よりも先では、蛇行または180°以上の旋回の方法をとらなければならない。高度が高くなるほど、安全となる。したがって、危険度は図の左へ行くほど、しだいに小さくなっていく。
飛行場の長さが短くなったり、風向が逆になったりすると、危険度は急に増大する。また、曳航機やグライダーの性能によっても、それが変わることは当然である。

 

索切れ事故
索切れの練習は、原則として、初単の前の同乗飛行で1回、単独飛行で1回実施すべきである。練習方法は、3−137図のA点よりも手前で教官が離脱し、練習生に要領を説明しながら、着陸させる。
単独飛行のときは、A点の手前で、曳航機側で離脱する。地上のA点の近くに、地上員を配置して、離脱時期と離脱操作後の飛行をも監視した方がよい。

 

 

 

 

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